2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

失われた17年 1992年の試算 その3

この試算の結果、当時の私の考え方としては、もしガットウルグァイラウンドで米の輸入自由化が認知され、将来的に関税率が0%になった場合、カリフォルニア米は2,400円/10kg前後で日本で販売される可能性がある。為替レートが1ドル100円に限りなく近づいた場合は更に2,000円/10…

失われた17年 1992年の試算 その2

次に1888年当時の実例を参考にカリフォルニアから日本にジャポニカ米を輸入した場合の試算をしてみた。商品名、商品形態、ともに同条件で設定し、アメリカの西海岸から太平洋を船便で渡り、東京で荷揚げ通関し、輸送形態は常温のコンテナ輸送とした。カリフォルニアで…

失われた17年1992年の試算 その1

これから紹介するのは私が1992年に作成したカリフォルニア米の輸入試算である。1992年当時もガットウルグァイラウンド問題で日本の米の輸入問題が焦眉の的となっていた。しかし 実際にどうなるかは殆どの日本人は分からないので、1988年当時、私がヨーロッパでカリフ…

失われた17年グリーンレート

TPP参加問題を議論する時に、為替問題を抜きには語れない。何故ならば、関税と為替は表裏一体の関係にあり、大規模化を進めて国際競争力をつけたところで為替が円高に大きく振れた場合に、その努力は半減してしまうからである。実際に北海道の酪農家がEC農業…

本当の開国

世界農業遺産については以前にもブログで紹介したことがあるが、日本の新潟県佐渡市が「トキと共生する佐渡の里山」を、石川県能登が「能登の里山里海」を、昨年12月にGIAHSに認定申請をし、12月17日付けで受理されたので、この欄で再度紹介したい。 内容は…