2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

シェーナウの想いと自治会

先日、シェーナウの想いという映画を見た。ドイツ南西部のシュバルトバルト(黒い森)にあるシェーナウという2500人の小さな町の話。1986年に起きたチェルノブイリ原発事故から子供たちの命を守る運動から始まり、誰もが実現不可能と思っていた再生可能エネル…

遺伝子組み換えと進化論

IDACAの講義の続き。 一連の講義のなかで、私が取り組んだ遺伝子組み換えをしていない飼料の輸入システムについて話した。私がGMOに取り組んだのは1997年、まだアメリカでのGMOコーンはコーン作付け面積全体の2〜3%前後であった。その当時、アメリカの生産者…

霊魂と農業

IDACAでの討論の続き。 講義のなかで私達が取り組んでいる田んぼの生きもの調査を話した。田んぼの生きもの調査については、その活動の目的について様々な意見があるということを紹介した。一つはコウノトリやトキに代表される生きものを育む農業としての農…

アジアと近代農業

アジア農業協同組合振興機関(IDACA)で講義をした。研修員は13名で、ブータン、カンボジア、インド、ラオス、モルディブ、ミャンマー、ネパール、ベトナムから来ていた。午前中は講義で午後から意見交換というスタイルをとった。講義では私の仕事の経験を話し…

自然という概念

8月のブログで人類が直面している3つの課題について書いた。そこでは3つの課題の背景にあるものの正体は「欧米的自然観」ではないかという結論になった。その欧米的自然観”nature”という概念を明治維新の時に「自然」という漢字を当てた理由がこれまで分から…