2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

改正農地法

改正農地法が成立した。これまでの農地を中間保有する必要がなくなった点と担い手に貸し出した場合に1万5千円を5年間交付して農地集積を促進する点が特徴である。更に一般企業には賃借しか認めない耕作者主義が貫かれ、業務執行役員の1人に農業への常時…

FTAと個別所得補償

民主党が選挙公約に日米FTA締結を盛り込んだことに対して自民党は一斉批判をしている。果たして、この批判は正しいのだろうか。世界の自由貿易問題と農業保護政策の問題は既にガットウルグァイラウンドで決着をしている問題であり、民主党が選挙公約にしてい…

減反政策と生物多様性

米の生産調整の見直しを巡り様々な意見が出されている。しかし様々な意見の中で「米の生産調整=減反政策」という短絡的な構図から脱却できていないのが一番の気がかりである。減反政策は米の生産調整のために始めた政策であるが、40年前の社会環境と現在…

個別所得補償政策に対する意見

所得補償政策は1993年に決着したガットウルグァイラウンドまで議論を遡らなければならない。大方の日本人はGURでは無理やり米の市場開放を迫られたという意識が強い。そこで議論されていたことが正確に日本人に伝わっていない事が今日の日本の悲劇の始まりと…

市街化区域内農地を考える

ヨーロッパではここ数年、都市における生物多様性の議論が活発になり、ロンドンでのハヤブサの復活やスペインでのツバメの巣の保護等の活動が行われ、今年の名古屋での生物多様性国際会議でも都市における生態系サービスの決議が行われようとしている。 日本…