2013-01-01から1年間の記事一覧

自主防災と都市農地

先日、私の地域活動の一つである落川交流センター運営委員会で、センター周辺の農地と用水を巡る企画を実施した。この企画は私のもう一つの地域活動である、市民による都市農業研究会で検討してきた体験農園を私たちの地域で実現することを目的としている。…

輪廻転生と成長の限界

ローマクラブ成長の限界の40年総括の文章を書きながら感じていたことがある。それは時間軸を長くとった場合に自分は必ず死んでいるのに、その時の視点を持って自分は行動できるのかという疑問である。 現在の消費税や社会福祉、更に国家の債務問題、そのどれ…

ローマクラブ成長の限界(1972年)、40年後の検証

インターネットで検索するとこんな文章で始まっている。 40年前に提出されて物議を醸した論文−成長の限界(1972年)−の結論:「世界は破滅へのレールを進んでいる」は、近年の研究でやはり正しかったことが検証された。オーストラリアの物理学者グラハ…

練馬区農業体験農園15周年記念フォーラム参加報告

平成25年6月8日(土)に練馬区役所で体験農園のフォーラムが開催された。 主催は練馬区農業体験農園園主会であり、園主が15人、入園者が80人程度、後は行政を含め関係者であった。タイトルにあるとおり体験農園を始めて15年の経過と体験農園に対する様々な期待…

TPP参加に反対している農家と国民へ

現在、TPP参加反対運動がJAグループを中心に展開されているが、反対運動が功を奏してTPPに参加しないことになった時、その先はどうなるのだろうか。またJAグループはどうしようとしているのだろうか。残念ながら、その部分が全く見えてこない。TPP参加はやむ…

TPP緊急対応策と田んぼ市民運動

TPP交渉参加が正式に決定した。農産物5品目や国民健康保険制度等の聖域を守ると明言しているが、総て交渉事である。国民に対するポーズは良いが、結果は寄り切られる可能性が非常に高い。交渉の内容が情報開示されないので、国民は結果だけを知らされ、受け…

アダム・スミスの国富論と感情道徳論(その2)

前回はアダム・スミスが生まれた時代のイギリスの経済的背景を書いたが、少し思想的時代背景を考えてみたい。何故ならば、歴史に名を残した人は英雄であれ悪人であれ、その時代と社会が作り出したものであって、その社会状況を的確に把握して行動した人間な…

TPP戦争に勝ち抜く方法

いよいよTPP交渉に参加することになった。今回のTPPについては、徐々にその中身が分かりかけてきたが、一言で言うと幕末の不平等条約そのものである。既に参加している国々で決定している条項については、新たな参加国は遵守義務があるものの、条項の改定作…

アベノミクスとアダム・スミスの国富論(その1)

アベノミクスの効果測定をする前に円安株高が進行している。春闘では定昇プラスαの会社もあるようだ。何となくデフレから脱却して日本全体が経済的に豊になるという観測が出されている。 待てよ。本当に豊になるのかな?ガソリン代は上がり、野菜は高止まり…

TPP参加問題と国民の意識

TPP参加問題については以下の6項目を中心に議論がされている。 [1]『聖域なき関税撤廃を前提にする限り、TPP交渉参加に反対する』 [2]自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は受け入れない。 [3]国民皆保険制度を守る。 [4]食の安全安心の…

スイスに学ぶ国防と防災

ここに来て尖閣諸島、竹島関連で補正予算の防衛費が増額された。更に、沖縄の米軍基地問題、北朝鮮の核開発問題、北方領土問題、核武装潜在力としての原発問題等、国防に関わる諸問題が噴出するなかで自衛隊の集団的自衛権問題が議論され、更に憲法改正問題…

経済動物から実験動物への転換

先日、福島県浪江町の畜産農家吉沢さんの話しを聞きにいった。吉沢さんは東京電力福島第1原発から半径20キロの警戒区域に残され野生化した家畜をめぐり、家畜を生かすことを認め保護するよう求める要望書を農林水産省などに提出した地元の畜産農家の一人…