2015-01-01から1年間の記事一覧

韜光養晦

私はこの言葉が現在の中国の外交戦略の底辺に流れているということを最近読んだ本で知った。著者は石平で「なぜ中国は覇権の妄想をやめられないのか」というタイトルの本であった。この難しい漢字は「とうこうようかい」と読み、ウィキペデイアでは次のよう…

命とお米と田んぼの関係

お米を石高制と尺貫法で考える 現在、お米はスーパーやお米屋さんでビニール袋入り売られていますが、単位はkgです。炊飯器の目盛りは「合」という容積なのに、何故、買うときはkgという重量なのでしょうか。戦後、「新嘗祭」が「勤労感謝の日」にとって代わ…

EU市民の意識転換

1992年以降、EUでは農家に対する直接支払い政策が展開され、EUの農家は国際価格競争から解放され、関税の問題も殆どありません。何故EUで本格的な直接支払い政策への転換が実行出来て日本で出来ないのでしょう。その原因を究明しないかぎり、再び同じ失敗を…

20年前と同じ失敗を繰り返すTPP農業対策

TPP交渉の合意を受けて、政府は国内農業対策を実施するという。このままでは来年の参議院選挙での農村票の獲得が難しいと判断しているからだと思われる。しかし実施しようとしている内容が次々に明らかになってきているが、一連の対策を実施しても日本の農業…

新嘗祭

今月の25日に明治神宮の参集殿で「いのちの感謝収穫祭」新嘗祭を開催する実行委員長になっている。この取組は農山漁村資源開発協会が以前から主催しているもので、私たちは昨年から事務局としてお手伝いをしている。 従来の新嘗祭の企画とは多少異なり、昨年…

安保法案採決不存在

安保法案の採決不存在の署名が来たので、以下の文書を添付して賛成した。 私は丁度、西欧文明を様々な視点で分析し、私たち日本人が当たり前と思っていることが実は明治維新以降の新しい考え方であることが分かってきた。その中で、日本人が思っている民主主…

民主主義の錯覚

2030年、今から15年後の私たちの暮らしはどのようになっているか。それは神様だけが知っているという人は、本当に人生を主体的に生きているのだろうか。主体的に生きるということは、そんなに難しいことではなく、様々な社会変化に対して主体的な意志を持っ…

生きもの調査とカントの純粋理性批判

最近、西洋哲学とキリスト教関係の勉強をしている。そのなかで学生時代は全く歯がたたなかったカントの純粋理性批判にぶつかった。私の理解では、この本はデカルトの物心二元論やヒュームの因果律では説明出来なかった「神の存在証明」に終止符を打ったもの…

戦争犯罪人 安倍晋三

現在、安保法案が国会で審議されているが、憲法違反かどうかの前に安倍総理本人は東京裁判をしっかりと読んで分析しているのだろうか。砂川事件の最高裁判決を無理やり引用しているが、本人は数年後に戦争犯罪人として処刑されることを覚悟して今国会に臨ん…

輪廻転生

ギリシャ哲学を勉強していると、ギリシ哲学は輪廻転生の考え方だとかいてあり驚いた。何だ、ギリシャ哲学は仏教とつながっていたのか、と短絡的におもっていたら大間違いであった。ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの万物流転の考え方も私たちの考える仏教的…

Amazing grace

最近は宗教と哲学の本を読みあさっている。新約聖書も少しずつではあるが毎日読んでいる。そんな生活をするうちに、自分の周りで様々な発見をするようになった。その一つがこの歌である。今までは単に賛美歌のうちの一つかなとか本田美奈子が歌っていた程度…

哲学と宗教

哲学といえばギリシャ。誰もが知っていることだが、何故、ギリシャで哲学が起こったのか最近まで知らなかった。理由は簡単であった。ギリシャは海洋都市国家で繁栄し、地中海沿岸の様々な国と交易をしていた。交易をするうちに自分たちが信じているオリンポ…

信仰と理性

最近、キリスト教に関するブログを書いているが別に頭がおかしくなったわけでは無い。信仰というものが人間の理性的行動に対してどのような影響を与えるのかということに興味を抱いたからである。西欧人が環境に対する意識転換をした理由を調べていくうちに…

日本の不安感

私たち日本人が漠然と抱いている不安感はどこから来ているのか。高度経済成長が終わり、デフレが長く続いたからだろうか。国の借金が1000兆円を超えて、先行きの経済破綻を恐れているのだろうか。消費税の先送りと年金財政の破綻による老後生活の不安から来…

原発と倫理

ドイツのメルケル首相が日本に来た。原発問題を安部首相と話し合うことは間違いない。ドイツは2022年までに原発を全廃することをきめているが、それは2002年のシュレーダー政権の時に決定されたものであり、メルケル政権はその後に原発の稼働期間を2034年ま…

持続可能性と復活

持続可能性という言葉はハワードが有機農業の聖典のなかでsustainableという表現で使っていたものが現在では一般的に使われていると思っている。私はあまり疑問を持たずにこの言葉を使っていたが、分かったようで良く分からない言葉である。有機農業を語る場…

道徳教育パブコメ

道徳教育というと儒教的側面をイメージしてしまうが、現在の日本人に欠落しているものは日本国民の自尊心の背景となる哲学と宗教である。これは戦後教育に問題があるのではなく、明治維新政府が目指した近代国家の枠組みに、それまでの日本人には無かった統…

ヨルダンのパイロットと輪廻転生

ヨルダンのパイロットが焼殺され、イスラム国に対する非難が各地で起きているという報道がなされている。私たち日本人はイスラム国が様々な捕虜を惨殺しているのに、何故、今回のパイロットの件で特別に怒っているのか分からない。報道もその点に関してはあ…

原発再稼働とふるさと納税

原発の再稼働を容認する自治体に対して新しい交付金が至急される記事が掲載されていた。内容については呆れてコメントをするつもりはないが、やはり現在の民主主義の仕組みを変える時期にきていることを痛感した。私たちは選挙によって議員を選出しているが…

所沢の住民投票と民主主義

所沢のエアコン設置に関する住民投票について様々な意見が出されている。私は今回の結果を見て、これからの民主主義の手法を根本的に変えなければならないと確信した。それは未来を託する子どもたちの教育環境の問題なのに、投票率が31.54%という数字が何を…

知恵と汗と金

「知恵を出せ。それが出来ない者は汗をかけ。それが出来ぬ者は去れ」とういう言葉は松下幸之助とも土光敏夫とも言われている有名な言葉である。私は前回のブログで書いた地域活動でこの言葉を思い出した。地域活動は夜逃げをしないので「出来ぬものは去れ」…

地域活動と夜逃げ

最近は地域創生が話題になっているが、本当に地域活動を理解している人はどれくらいいるのだろうか。私は地域活動をサラリーマン時代も含めて25年しているが、地域活動の要諦は「夜逃げをしない」の一言につきると思っている。地域活動について様々な能書き…

ダンテの神曲

1992年と最後の審判のブログに書いたキリスト教徒の畏怖とは具体的にどのようなものかダンテの神曲で調べてみた。ダンテの神曲は世界史の教科書に書いてあるので殆どの人が知っていると思うが、私は今回初めて読んだ。読んでみると1992年の謎に対する答えが…

近代の超克

太平洋戦争が開戦された翌年の1942年に近代の超克という13名の評論家によるシンポジウムが行われた。明治時代以降の日本文化に多大な影響を与えてきた西洋文化の総括と超克を標榜していた。近代の超克とは政治においては民主主義の超克であり、経済において…

1992年と最後の審判

農業と環境のドッキングの仕事をして10年以上になるが、その間、どうしても分からないことがあった。それは1992年のEUのCAP改革、特に環境直接支払い政策への転換と同年にリオデジャネイロでスタートした第1回地球環境会議の背景であった。この2つは世界の農…

全中改革と農協改革

佐賀県知事選の結果を受けて、農協改革の方向性について様々な意見が噴出している。私はここでもう一度、今回の改革は全中改革が主眼であって、抜本的農協改革では無いということを認識してもらいたいと思っている。殆どの人は全中改革と地域農協改革の違い…