戦争犯罪人 安倍晋三

現在、安保法案が国会で審議されているが、憲法違反かどうかの前に安倍総理本人は東京裁判をしっかりと読んで分析しているのだろうか。砂川事件の最高裁判決を無理やり引用しているが、本人は数年後に戦争犯罪人として処刑されることを覚悟して今国会に臨ん…

輪廻転生

ギリシャ哲学を勉強していると、ギリシ哲学は輪廻転生の考え方だとかいてあり驚いた。何だ、ギリシャ哲学は仏教とつながっていたのか、と短絡的におもっていたら大間違いであった。ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの万物流転の考え方も私たちの考える仏教的…

Amazing grace

最近は宗教と哲学の本を読みあさっている。新約聖書も少しずつではあるが毎日読んでいる。そんな生活をするうちに、自分の周りで様々な発見をするようになった。その一つがこの歌である。今までは単に賛美歌のうちの一つかなとか本田美奈子が歌っていた程度…

哲学と宗教

哲学といえばギリシャ。誰もが知っていることだが、何故、ギリシャで哲学が起こったのか最近まで知らなかった。理由は簡単であった。ギリシャは海洋都市国家で繁栄し、地中海沿岸の様々な国と交易をしていた。交易をするうちに自分たちが信じているオリンポ…

信仰と理性

最近、キリスト教に関するブログを書いているが別に頭がおかしくなったわけでは無い。信仰というものが人間の理性的行動に対してどのような影響を与えるのかということに興味を抱いたからである。西欧人が環境に対する意識転換をした理由を調べていくうちに…

日本の不安感

私たち日本人が漠然と抱いている不安感はどこから来ているのか。高度経済成長が終わり、デフレが長く続いたからだろうか。国の借金が1000兆円を超えて、先行きの経済破綻を恐れているのだろうか。消費税の先送りと年金財政の破綻による老後生活の不安から来…

原発と倫理

ドイツのメルケル首相が日本に来た。原発問題を安部首相と話し合うことは間違いない。ドイツは2022年までに原発を全廃することをきめているが、それは2002年のシュレーダー政権の時に決定されたものであり、メルケル政権はその後に原発の稼働期間を2034年ま…

持続可能性と復活

持続可能性という言葉はハワードが有機農業の聖典のなかでsustainableという表現で使っていたものが現在では一般的に使われていると思っている。私はあまり疑問を持たずにこの言葉を使っていたが、分かったようで良く分からない言葉である。有機農業を語る場…

道徳教育パブコメ

道徳教育というと儒教的側面をイメージしてしまうが、現在の日本人に欠落しているものは日本国民の自尊心の背景となる哲学と宗教である。これは戦後教育に問題があるのではなく、明治維新政府が目指した近代国家の枠組みに、それまでの日本人には無かった統…

ヨルダンのパイロットと輪廻転生

ヨルダンのパイロットが焼殺され、イスラム国に対する非難が各地で起きているという報道がなされている。私たち日本人はイスラム国が様々な捕虜を惨殺しているのに、何故、今回のパイロットの件で特別に怒っているのか分からない。報道もその点に関してはあ…

原発再稼働とふるさと納税

原発の再稼働を容認する自治体に対して新しい交付金が至急される記事が掲載されていた。内容については呆れてコメントをするつもりはないが、やはり現在の民主主義の仕組みを変える時期にきていることを痛感した。私たちは選挙によって議員を選出しているが…

所沢の住民投票と民主主義

所沢のエアコン設置に関する住民投票について様々な意見が出されている。私は今回の結果を見て、これからの民主主義の手法を根本的に変えなければならないと確信した。それは未来を託する子どもたちの教育環境の問題なのに、投票率が31.54%という数字が何を…

知恵と汗と金

「知恵を出せ。それが出来ない者は汗をかけ。それが出来ぬ者は去れ」とういう言葉は松下幸之助とも土光敏夫とも言われている有名な言葉である。私は前回のブログで書いた地域活動でこの言葉を思い出した。地域活動は夜逃げをしないので「出来ぬものは去れ」…

地域活動と夜逃げ

最近は地域創生が話題になっているが、本当に地域活動を理解している人はどれくらいいるのだろうか。私は地域活動をサラリーマン時代も含めて25年しているが、地域活動の要諦は「夜逃げをしない」の一言につきると思っている。地域活動について様々な能書き…

ダンテの神曲

1992年と最後の審判のブログに書いたキリスト教徒の畏怖とは具体的にどのようなものかダンテの神曲で調べてみた。ダンテの神曲は世界史の教科書に書いてあるので殆どの人が知っていると思うが、私は今回初めて読んだ。読んでみると1992年の謎に対する答えが…

近代の超克

太平洋戦争が開戦された翌年の1942年に近代の超克という13名の評論家によるシンポジウムが行われた。明治時代以降の日本文化に多大な影響を与えてきた西洋文化の総括と超克を標榜していた。近代の超克とは政治においては民主主義の超克であり、経済において…

1992年と最後の審判

農業と環境のドッキングの仕事をして10年以上になるが、その間、どうしても分からないことがあった。それは1992年のEUのCAP改革、特に環境直接支払い政策への転換と同年にリオデジャネイロでスタートした第1回地球環境会議の背景であった。この2つは世界の農…

全中改革と農協改革

佐賀県知事選の結果を受けて、農協改革の方向性について様々な意見が噴出している。私はここでもう一度、今回の改革は全中改革が主眼であって、抜本的農協改革では無いということを認識してもらいたいと思っている。殆どの人は全中改革と地域農協改革の違い…

いのちの感謝収穫祭

11月に「いのちの感謝収穫祭」を明治神宮で行った。行った理由は、勤労感謝の日が戦前は「新嘗祭」という新穀の収穫を神様に感謝する行事が行われていたことを殆どの国民は忘れてしまったからだ。GHQは昭和20年の神道指令により、政教分離政策の一つとして国…

タテ社会ヨコ社会

1967年に出版された中根千枝の著書『タテ社会の人間関係』を読んだ時には私はまだ18歳の学生であった。文化人類学という言葉とともに何となく分かったような気になっていたが、50年以上経過した今、初めて理解できたことがある。それは日本人が西欧近代社会…

協同組合間提携

協同組合間提携事業という農協と生協の協同事業を長年やってきたが、協同組合という組織だから同じだと思うと大きな間違いである。農協は地縁による相互扶助の組織であるが、生協は地縁ではなく「食」という縁による相互扶助の組織である。生協は地縁組織で…

協同組合と給料

私は全農在職中から異端児と言われ続けた。何故、異端児なのかというと普通の人が考えつかないようなことを企画して実践するからだと思う。 所沢のダイオキシン農家の事件を見て、農家の無実を証明する方法を研究するうちにトレーサビリティという仕組みの開…

協同組合と下町

私は全農に入って初めて協同組合という概念を知った。私は農学系ではないので農業経済学や協同組合論などという単位は無かった。 入った当初、宮城県の農協の婦人部の会議に出席した時のことを覚えている。私は東京出身なので何かの拍子に「東京者には協同組…

国民の自立

集団的自衛権の議論が進められている。国民の命に関わる重大な問題にも関わらず、内閣という非常に狭いなかで議論が進められている。国民が送り出した議会での議論ではなく、議員が所属する政党の与党という一部で議論され、更にその与党の一部である内閣と…

EU市民の意識

環境支払いや新政策の項目でも少し触れたが、EUの農業改革を目標にして農水省は農業構造改革を進めようとしている。私はEUモデルに固執しないほうが良いと思っている。それは私が1980年代のEC市民であった経験から肌で感じ取っている。私がEC市民だった当時…

日本型環境支払い

この言葉を聞いて何を意味するのかきちんと理解している国民は少ないと思う。農家そのものも理解していない場合が多い。具体的には「ふゆみずたんぼ」であるが、これまでの支払い対象は冬場の水田に水を張れば、それだけで対策費が支出された。農家にすれば…

総合農協の意味

総合農協というと一般的には農協が様々な事業を独占的に手がけているイメージである。だから独禁法適用除外団体の問題が出ているのだと理解されている。しかし総合農協の一番の特徴は様々な事業展開にあるのではなく、様々な事業の財布が一つであることなの…

農協改革の先送り

規制改革会議答申の農協改革がトーンダウンしてきた。私とすればこれまで書いてきたように、今回の改革は国民が農業問題を真剣に理解する絶好の機会だと思いいくつかのブログを書いてきた。しかし今回また先送りをするということは、従来と同じパターンを繰…

准組合員の制限

今回の農協改革で准組合員の制限という項目がある。これは国民生活とどのような関係があるのかを説明したい。最近の数字では農協の正組合員は472万人、准組合員は497万人という数字が発表されており、准組合員数が正組合員数を上回っている。本来、農協は農…

今、何故、農協改革なのか

非常にきな臭い臭いがする。何故、この時期に農協改革の議論が前面に出てきたのか。今、集団的自衛権の議論をしている時期に議論すべきことは、兵站食料問題ではないだろうか。海外に自衛隊が出ていって戦争をするためには、武器だけでは戦えない。当然、自…